【第1号】 起業までの心構え@ |
■いきなりですがあなたは、次の3つのどれかに当てはまるところは
ないでしょうか。
▼今はお店が繁盛しているが、このまま売上を維持できるか不安だ
▼思ったように売上が伸びず、プレッシャーばかり増していく
▼今の経営方法のままでいいのだろうか? と疑問を感じている
どれか1つでも当てはまったあなただけ、続きをお読みください。
■私は、鬼頭 宏昌(きとうひろまさ)と申します。
私の名前を知られない方は多いと思いますが、名古屋の方であれば
「旗籠家」(はたごや)
という屋号の居酒屋を聞いたことがある人は多いと思います。
■私は25歳の時、当時「旗籠家」2店舗、惣菜店1店舗の経営を
父から全面委任されました。
それ以来、「逆張り戦略」と経営の原理原則を守りきり、
外食産業・冬の時代に、
マイナス2,000万円の赤字から
6年間で、20店舗・年商20億円の外食チェーンに
自社を育て上げました。
■この数字は、売上が同規模の外食企業の中でもおそらく
トップクラスの水準ではないかと思います。
そのため、よく
「御社がここまで成長できた成功要因は何だとお考えですか?」
と聞かれてきたのですが、
そのたびに私は、失礼がない程度の適当な答えをして
ごまかしていました。
なぜなら、
わたしが使った方法を導入すれば、
誰でも同じ結果が得られるからです。
■しかし、外食業界から去った今となっては、このノウハウも
隠す必要はなくなりました。
これからは、このノウハウをみなさんに広めたい。
そして一人でも多くの方と成功を共有する喜びを味わいたいのです。
■あなたは今、3ヶ月先、半年先の経営を考えると不安に
ならないでしょうか?
ずっと今のままでいいですか?
内心はヒヤヒヤという状態から抜け出したくありませんか?
ひとまず安定はしているという方も、さらなる飛躍を
求めてはおられませんか?
前置きが長くなってしまいましたが
それでは創刊号の本題に入りたいと思います。
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<今日の鬼頭式経営術。>
【 起業までの心構え 】
〜どのビジネスをするのかを選んだ時点で、成功の80%が決まります〜
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■「どのビジネスをするのか」を選んだ時点で、成功の80%が決まります
事業は基本的にはハイリスク・ハイリターンの経済活動です。
これは、事業に失敗し自己破産をするケースが後を絶たない
ことを見ても明白ですよね。
リターンを求める以上リスクをゼロにすることはできません。
しかし、ゼロにすることはできなくても
減らすことはできると思っています。
まずは、起業、もしくは新規事業を起こす際のリスクを
限りなく低下させるための考え方をお伝えしていきます。
のっけから、最も重要にもかかわらず
多くの人が見落としている極めて重要な事実を指摘します。
それは、事業においては
▼「どのビジネスをするのか」を選んだ時点で
成功の80%が決まってしまうということです。
自分の成功にとって、一番重要な意思決定を最初にしなければならない
このことが起業の最大な皮肉なのです。
とりわけ、業界、さらには業種の選択が極めて大きな意味を持っています。
▼経営者であれば、「マクロを捉えてからミクロを詰める」という
思考プロセスを必ず身につける必要があると考えます。
大きく物事を捉える力が、経営者には絶対に必要なのです。
この考え方の重要性を理解する上で、
私が外食産業での起業を志したプロセスが参考になると思いますので
10年以上前の随分と古い話ですがお話します。
事例そのものではなく、考え方のプロセスに注目してください。
■八百屋での起業を志さなかった理由とは?
私の父は八百屋がほんの少しだけ大きくなった
典型的な地域密着型の食品スーパーを営んでいました。
私はその跡取りとして育てられました。
私が20歳になるころ、本格的な跡取りの問題が出てきて
サラリーマンになる気のない私は
この時期初めて何の事業を選ぶべきか意識し始めました。
八百屋やスーパーがこれから起業する分野として
あまり有望ではないことは直感でわかりますよね。
ただ、直感だけでは説得力がないので
私なりに経営の予備学習をすることにしました。
直感は大変重要ですが、論理もまた同じく必要なのです。
その際に私が、大きな興味を持ち、独学で学んだテーマが2つあります。
▼1つ目がランチェスター戦略
▼もう一つがチェーンストア理論
です。
ランチェスター戦略というのは、一言で言えば
弱いものが強いものと戦う時の、戦い方を体系化した戦略モデルです。
チェーンストア理論というのは、
1店舗の繁盛店を100店舗、1000店舗規模に成長させるための
具体的な方法論を体系化した理論です。
もちろん、この2つの理論を20歳で学習した経験は
その後のビジネスにおいて大変役に立ちました。
その結果、結論を言いますと八百屋の経営を続けていくことは
困難を極めるという判断になりました。
付加価値をつける部分が少なく、利益率を高めることが困難なことに加え
大規模なスーパーに太刀打ちのしようがないことなど
言い出したらきりがありません。
事業としていかに魅力が無いのかが直ぐに分かってしまいました。
この時点でおわかりいただけますよね・・・
▼八百屋を選んだ時点で利益を出すことが著しく困難であることが
もちろん、とんでもなく斬新なビジネスモデルを作り
八百屋業界を革新していく経営者が出現する可能性はゼロではありません。
しかし、自分がその立場に立てる可能性は
限りなくゼロに近いと考えるほうが自然でしょう。
同じ努力と時間を費やすのであれば結果が出やすい市場で費やしたほうが
良いに決まっていますよね。
■外食産業での起業を志した理由とは?
その後、ふとしたきっかけから外食に興味を持ち
外食での起業を志したわけなのですが
本日の創刊号はここまで。
私がなぜ外食を選んだのか、そのプロセスを次回説明しようと思います。
成功の80%を決めるとても重要な考え方です。
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