【第205号】 2011年の誓い |
こんにちは、鬼頭です。
東洋思想を好んでおりますので、
私にとっては、本日、2月4日が新年の始まりです。
昨日、2月3日は、商工会議所でセミナーをしてきました。
遠方での開催で、移動距離が半端ではなく、
かなり疲れましたが、
帰りの新幹線の中で、2010年の出来事が走馬灯のように、
頭を駆け巡りました。
私が、フランチャイズのビジネスをはじめて、
ちょうど2年が経過いたしました。
現在の店舗数は、延べ80店舗ほど。
また、現時点で、延べ120店舗体制まで見えておりますが、
こちらは、4月中には、到達するでしょう。
店舗数が増えていくことは、経営者としての喜び以外の
何物でもないのは事実ですが、
そんなことよりも、全店舗黒字を実現することのほうが
よほど重要なことだと、心の底から思っています。
去年1年、力不足を強く感じる出来事が、何度かありました。
本当に心が砕かれ、完膚なきまでに打ちのめされるほど
やるせない気持ちになったことが、何度もあります。
そんな出来事に遭遇するたび、帰りの車でひとり、
涙が止まりませんでした。
今思えば、流した涙の数に比例して、
フランチャイズビジネスを一生の事業とすることへの
決意が強固になっていったように思います。
ただの1店舗も脱落させない。
必ず、すべての店舗を黒字にし、かかわっている方々全員に、
事業の成長を実現してもらう。
そんな決意が、つらい出来事に遭遇するたびに
強烈に固まっていきました。
飲食業にかかわらず、自分の立ち上げた事業が成功すると、
「フランチャイズで事業を展開したい」、という気持ちになるのは、
本当によくある話です。
実際に、そんな相談を受けることは、少なくありません。
でも、僕は言いたい。
「中途半端な気持ちで取り組むのなら、絶対にやめておけ」、と。
全店舗の売上げ・利益を見て、毎月、うなされる覚悟はあるか?
すべての店舗を成功に導くための手立てを24時間考え続けられるか?
加盟店の経営者さんの苦労を自分のことのように感じられるか?
直営店を出店する時の比じゃないほどの、強烈なプレッシャーを乗り越えられるか?
そんな疑問に対して、1ミリでも心が揺れるなら
フランチャイズ展開は、絶対に取り組んではいけないと思う。
ビジネスである以上、失敗は避けて通れない。
そんなことは、当たり前かもしれません。
でも、当たり前とわかっていながら、
なお100%の成功を信じて前に進んでいく。
そんな、気概をもって、仕事と向き合えるのが、
フランチャイズ本部を経営してもいい人間の
最低条件なのだと思う。
加盟者さんが、きちんと収益をあげ、事業として成長を実現すること。
加盟者さんの、事業リスクを、世界で一番低く抑えること。
加盟者さんの、投資を1円でも低く抑える努力をやりぬくこと。
加盟者さんの、苦労を自分の苦労のように感じること。
書き出したらきりがないけど、
そんな、自分自身が理想の姿としてイメージする、
世界最強のフランチャイズチェーンをつくることに
人生を懸けて取り組んでいきたいと思います。
チェーン全体の繁栄はもちろん、
チェーン全体の「幸福度」において、
世界一のチェーンをつくっていきたい。
そんな思いを形にし、世界中に広げるためのチャレンジを
今年からはじめるつもりでいます。
経営者になって、10年の月日が流れました。
この10年間の経営経験は、そんな壮大なチャレンジを
スタートさせるための修行期間であったと、いま感じています。
かかわる人のすべてが幸福になるビジネス。
絶望の時代に、繁栄をもたらすことが出来るビジネス。
それを実現することが出来て、はじめて
本当の「恵比寿」を生きることが出来るのだと思います。
他者を幸せにすること、他者のステージをあげることで、
はじめて自分自身のステージが上がる、
という、宇宙の法則を真摯に受け止め、
更なる努力を続けていくことを誓います。
2011年も、よろしくお願いいたします。
2011年2月4日 鬼頭 宏昌