【第38号】 モチベーションを上げる方法 |
こんにちは、鬼頭宏昌です。
昨日、モチベーションを高める方法について、ある方から
質問をいただきました。
私は基本的に、常にモチベーションが高いほうですので、
自分自身のモチベーションを高めるのにあまり苦労を
したことはありません。
しかし、それでは、答えにはならないことに気付き、
過去を振り返り、どのようにして自分のモチベーションを
維持していたのかについて、考えてみました。
単純な話ですが、経営者は、売上が上がっていれば、
だまっていてもモチベーションは上がります。
しかし、売上が下がり始めると、同時にモチベーションも
下がります。
私が飲食店を経営していた最初の3年間は、既存店売上は
常に前年対比を超え続ける時代でした。
今思えば、本当に幸せな時代でした。
しかし、後半の3年間は、常に前年対比割れの状況でした。
ひどい店では、前年対比80%をきるほどです。
たしかに、この様な経営環境下で、モチベーションを維持
するのは容易ではなかったのかもしれません。
さて、こんな状況で、どのように自分自身のモチベーション
を高めていたのかと、振り返れば・・・
会社の事業の中で、何か一つでも、成長の目のある事業を
探し出し、その事業を今後、どのように伸ばしていくのかを
考えていたように思います。
もちろん、既存の事業の売上は、絶対に前年対比100%を
目指すような努力をしながらです。
また、悪化した経営環境の中に生まれる、チャンスは何か?
と言うことも同時に必死に考えていました。
例えば、
当時の、前年対比割れの状況下において、私の希望の光は、
地方都市への展開でした。
競争の激しい、名古屋市内において、業績は厳しい傾向
にありましたが、地方都市では依然として、強い業態だと
判断をしていたからです。
先ほど、業績が厳しいと言いましたが、平均営業利益率は
償却後で18%程度です。
(当時は、それでも厳しいと感じたのです・・・)
そんなこんなで、地方都市への展開を進めて、仮に既存店
で赤字が出るような店が出てしまえば、そのときは業態転換
にチャレンジすればいいと、考えたわけです。
もちろん、地方都市においては、まだまだ強い業態なので
FC化して、展開を進めるという選択肢も考えていました。
また、経営環境が悪化すると言うことは、安く店舗を取得できる
大きなチャンスでもあります。
店を閉める飲食店が増えるので、他社がなげうった物件を
居ぬきで取得すれば、安く出店することができますよね。
営業利益率が多少悪化しても、資本回転率が上がれば、ROI
は、それほど悪化しないといえます。
このように、会社を伸ばすうえで、有利な面に光をあてていく
ことで、モチベーションを維持するようにしていました。
ちなみに、先ほど、既存店は絶対に前年対比100%を目指す
努力をしたと書きましたが、いったい何を努力したらよいのかと
言いますと答えは、
店長教育と商品開発の2つしかありません。
とりわけ、店長教育が重要です。
既存店の売上高は、店長の人材にかかっています。
現在、既存店舗が前年対比割れを起こしているようであれば、
絶対に店長教育の手を緩めないことが大切です。
(このテーマに関しては、いつか詳しく書いてみようと思います)
新規事業に全力を注いでしまい、既存の事業が崩れていて
は本末転倒です。
↑ ↑ ↑
(こういう会社、よくあります。)
経営者は、一発逆転を狙い、販売促進や企画に力を入れて
しまいがちですが、あくまでも店長のサービス力向上によって、
常連化を図ることが、最も確実に業績を回復させることに
繋がります。
さて、話をモチベーションの維持に戻しましょう。
そもそも、なぜ、モチベーションが下がるのか?
その本質は、恐怖心だと思います。
業績下落の恐怖、
人に裏切られることの恐怖、
その他いろいろな恐怖(笑)、
私達は、普段から恐怖の感情を煽られ続けています。
特に、テレビによってです。
人が殺されたニュース、
会社が倒産したニュース、
赤福が冷凍物を出荷していたニュース(笑)、← 別に誰も腹痛を起こしてはいない・・・
NYダウが下落したニュース、
そんな悲観的なものばかりです。
NYダウなど、下落すると大騒ぎをするくせに、大幅な上昇
をしても、一切、報じられません。
悲観論に偏った情報を流し続けることで、国民を支配して
いるとしか思えないものばかりです。
日に日に、マスコミへの怒りが募る今日この頃です・・・・
ここから本題です。
この様に、無意識に植えつけられている恐怖心なり、
新しいことを始めるときに怒る恐怖心を克服するための、
唯一にして、最高の方法は何か?
それは、より大きな愛を持つことです。
会社経営に例えます。
今後の会社の業績が心配になったときには、
「どうしたら、もっとお客様に喜んでもらえるのだろうか?」
「従業員を幸せにするためにどうしたらいいのか?」
「多くの飲食店経営者を助けてあげられる方法は無いか?」
と言った具合に、
自分の周囲の他人を幸せにするような質問を自分自身に
投げかけてみるといいと思います。
きっと、心の底から力がわいてくると思います。
以前、知り合った、名古屋では超有名な中華料理のチェーン企業
を経営するオーナー社長の方が私に、
「鬼頭君、経営なんて何とかなるんだわ!」
と、おっしゃったことがあります。
私は、その言葉を聞いた瞬間、体中に電流が流れた気がしました。
また、
「困ったときは、いつも誰かが助けてくれて、今の僕がいるんだよ」
とも、おっしゃっていました。
その社長の顔をしげしげと見つめると、深い愛情を感じたものです。
いつも誰かに助けられる、と言うことは、今までの人生において、
いつも誰かを助けてきた結果に過ぎません。
何をおいても、自分の周囲の環境を愛し感謝すること。
そんな、感情を持つことで、恐怖心が消えて、未来が開けていくと
痛感する、今日この頃です。
経営において、そして人生において、最大の敵は自らの恐怖心
だと私は思います。
恐怖から目をそらすのではなく、その存在を認めた上で、それ
以上の愛でもって、弱い自分と共に歩いていく・・・
そんな、姿勢が大切なのではないかと感じます。
疑うより信じる経営をしていきましょう。
未来も他人も、そして自分自身も!
堅いメールですいません・・・
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