【第146号】 セブンイレブンが排除命令をくらった件 |
こんにちは、鬼頭です。
6月もすでに3分の2以上が経過いたしました。
時間のすぎるスピードが日に日に速くなってきています。
6月は初日から
東京→群馬→山梨→静岡→山梨→岐阜→広島→
福岡→静岡→京都→奈良→東京→岐阜→静岡
と、毎日のように出張で、名古屋にいる時間が非常に
少なかったです。
ここに来てやっと名古屋にいる時間を増やせるので
すこし落ち着いています。
とはいえ、来週以降も出張の連続ですし、名古屋で
やることも多いので、慌しいです。
さて、
6月の外食の販売状況はかなり悪くなっています。
4〜5月が堅調だった分、6月が落ち込んでいるといった
状況なのだと判断しています。
最近、良く思うのですが、市場が劇的なシュリンク(縮小)を
している状況でない限り、
想定以上に売れる時期があると、想定以上に売れない
時期が必ずやってきます。
逆に想定以上に売れない時期があれば、いずれ売れる
ようになります。
そういう意味では、4〜5月が想定以上に売れた店舗は
6月の前半はへこんだのではないかと思います。
断言できませんが、6月後半は盛り返すのではないかと
思っております。
いつも、言っておりますが、売り上げの減少は悪いこと
ばかりではありません。
危機というのは、危険と機会の文字が合わさっています。
内部体制を強化したり、商品の強化をする良い機会に
なると思います。
今後も、インフルエンザなどパニック的な売り上げ減に
見舞われることもあるでしょうが、
冷静な対処をしていく局面であることを忘れずにいて
欲しいと思います。
今朝、たまたまテレビをつけたらセブンイレブンが
排除命令を受けたというニュースが流れていました。
今朝まで静岡におりましたが、帰りの新幹線でこの
問題について考えてみました。
加盟店と本部の関係とかではなく、
「なぜセブンイレブンは賞味期限の近い商品の値引き
販売をしてこなかったか」
という、根源的な理由についてです。
牛乳やパンや弁当といった、いわゆるデイリー商品に関し
セブンイレブンでは、値引き販売を一切せず、
常に日付の新しいものを取り揃え、定価で販売している
ことがブランドになっているとの説明。
これは、セブンイレブンの強さの秘訣であることは疑い
ようのない事実です。
値引き販売をすると、それをアテにするお客様が増えてしまい
購買動態に変化が生じます。
コンビニ経営の生命線は品揃えです。
POSをフル活用することで、品揃えを強化しているわけですが
値引きによる購買動態の変化は、販売の真実を捻じ曲げていく
リスクにつながっていきます。
生命線であるはずの品揃え判断にミスが生じることによって
コンビニの品揃えが消費者から遠ざかる可能性がでるわけで、
これは本部にとっても、ほかならぬ加盟店にとっても大きな
マイナス要因であると思います。
これがまず1つ目。
2つ目の理由として、
コンビニエンスストアは、「立地」や「営業時間」という利便性を
提供することで、値崩れを防いでいます。
スーパーに買いに行けば安いけど、遠くてめんどくさいので
少々高くても近所のコンビニで買おう、
という需要をがっちりとつかんでいたわけです。
値引き販売をすると本部の収益が下がるので止めてくれ
という理由があるのはもちろんだと思いますが、
それとはまったく別次元の問題として、イトーヨーカドーとの
差別化があるのではないかと思います。
セブンイレブンはイトーヨーカドーのグループ会社です。
グループ内で差別化を図ることで、本業の足を引っ張らない
ように配慮している部分があるのではないかと思います。
遠くのスーパーまで、わざわざ車に乗って買い物に行くのは、
品揃えの豊富さはもちろん、安さに惹かれている場合が多い
と思います。
コンビニがデイリー商品を値下げ販売すると、わざわざ
スーパーに買い物に行く必用がなくなるケースが出てくる
わけです。
同じ小売業でありながら、ターゲット(需要)を巧みに
ずらしながら業態を作りこみ、市場の寡占を進めるところに
セブンアンドアイホールディングスの強さがありますね。
非常に上手くビジネスをしているのだと思います。
いずれにしても、今回の行政の判断は、今後のコンビニ経営に
大きな影響を与えていくことになると思います。
それにしても、最近、行政のスタンスは酷いですね。
明らかにやりすぎ。
ビジネスを理解していない役人がロクな判断をするわけ
がないです。
ちなみに、今回、訴えを起こした加盟店は、おそらく上手く
いっていない店舗なのだと思います。
上手くいく経営者の絶対必用条件は、
「人のせいにしない」
というスタンス、というか人間性です。
名古屋で焼きトン店を経営しているのは、まだ28歳の
若い経営者ですが、彼の店舗はこの不況にもかかわらず
非常に上手くいっています。
いろいろなトラブルを乗り越えながら現在にいたっていますが、
トラブルの最中に彼が人を攻めているのを見たことがないです。
経営というのは、本当にいろいろな意味で試されるし、
それを乗り越えたときに大きく成長できるものだと思います。
試されている時に人のせいにするのは、課題から逃げる
のと同じことです。
自分の人生は自分のものでしかない。
自分だけの人生を、自分の責任で生きていきたいものです。
今年の後半には、弊社のフランチャイズ本部としての
在り方も第2フェーズに入ります。
そのときの店舗数はおそらく約30店舗。
先を読みつつ、どんどん準備をしていきたいです。
加盟店さんの利益第一のスタンスだけは忘れず成長したい
ものだと思います。
もちろん自己責任で!!
【7月8日 FC説明会】
「日本一楽しい!フランチャイズ説明会」ですので、
わくわくしてご参加いただければと思います。
加盟を強要するような営業行為は一切行いませんので
安心してください。
とはいえ、冷やかしや情報だけ取りに来るというスタンスの方は
お断りさせていただくことがあることをご了承ください。
こちらのフォームに、7月7日もしくは7月8日と
書いてお申し込みください。
http://www.f-connect.jp/contact.html
8月より、加盟条件の変更を実施いたします。
少しでも、検討している方は、この機会にご参加ください。
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まずは、こちらを見て、鬼頭流飲食店経営手法の
原理原則を学んでみてください。
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その後、勉強会等で、現実の経営状態をどのように
変革していくのかという、
ケーススタディーをしましょう!
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不況への備えとして、今のうちに導入を検討してください。
コスト意識の高さは、会社の強さに直結しますよ。
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これからも、頑張って執筆しますので、部下や上司や
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