【第161号】 いい会社の条件 |
こんにちは、鬼頭です。
メルマガを書く頻度が着々と下がってきています(笑)。
楽しみにしていてくださる方、本当に申しわけございません。
11月、飲食店の動向は劇的に冷えています。
後半に向かって、盛り上がるとは思いますが、前半の凹みを
取り戻すまでにはいかないと思います。
前年対比(もしくは前月対比)で10%のマイナスであれば
勝ち組だと判断することができるレベルの落ち込み。
急激な落ち込みは、いずれどこかで埋め合わせされますので
暇な時期には、いい種をまいていくことが大切です。
それと、新規事業へのチャレンジ。
攻撃は最大の防御ですので、どんな時代もチャンスを見つけ
積極的な姿勢を持つことが大切だと思います。
そういう意味では、今回のダイヤモンドダイニングの決算は
励みになったりします(笑)。
実はセミナーの質疑応答で、
「ダイヤモンドダイニングをどう思いますか?」
というのは、非常に良くされるんです。
私の主張とは、正反対の戦略で成長しているからでしょう。
決算書をみましたが、経営者の意図が数字によく表れています。
数字の裏側からありありと読み取れる、その思想は、
来年から本格化させるラーメン事業の戦略を考える上で
めちゃくちゃ大きなヒントになりました。
彼らの戦略は、今後の飲食店経営における一つのモデルに
なる可能性は十分にありえると思います。
と、いいますのも、外食産業におけるコモディティ的業態では
大手の寡占化が進んでいるからです。
ベンチャーが参入して勝てる業界は構造的にライフサイクルが
短いのですので、彼らの戦略が有効に作用するわけですね。
まあ、バイタリティーのある会社ですね。
あのくらい、気合を入れると、勝ち組になれるのでしょうね(笑)。
さて今日は、いい会社の条件について書きます。
「いい会社」と一言でいっても、いろいろな要素があります。
いい会社の条件を一つだけ挙げろ、といわれたら、皆さんは
どのように答えますか?
従業員を大切にしている会社、
有名な会社、
給料の高い会社、
儲かっている会社。
などなど、いろいろな要素が出てくると思います。
私は、
「優良顧客と良好な関係を構築できている会社」
と、解釈しています。
お客様の質と会社の質は同じだと私は思います。
といいますのも、優良なお客様と取引をするためには
自分自身が優良な人間じゃないとダメだからです。
例えば、私の親友に藤田さんという鍼灸師がいます。
彼は、三島で鍼灸院を営んでおりますが、
サッカーの日本代表選手やプロゴルファーや大企業の社長さん
などが来院しています。
そういった方々から支持される理由は、彼自身が一流の
鍼灸の技術者だからです。
ここまで顕著な例じゃなくても、やはりいいエネルギーを持った
店にはいいお客さんが集まりますし、
質の悪い店には、そういったお客さんが集まります。
優良顧客を集める上で非常に重要なことがあります。
それは、
優良な顧客と付き合うためには、そのプロセスにおいて、
優良とはいいがたい見込み顧客と出会う必要があるということ、
そして、その優良ではない見込み顧客をためらうことなく手放していく、
というプロセスが必用になるということです。
「お客様は神様です」
という言葉がありますが、あくまで、これは優良な顧客が神様と
いうことであって、たちの悪いお客を神様といっているのではありません。
この気付きは、非常に重要だと思います。
飲食店をやっていると、いろいろなお客さまが来店されます。
その中には、些細なことでクレームを言う人や、何かにつけて
難癖をいう方が混じります。
そういった人を、神様扱いしなければならないと思うと、
仕事のモチベーションが大きく低下します。
よって、たちの悪い客を見つけたら、こちらから接点を求めない、
という姿勢が非常に重要になるのです。
もちろん、従業員に対して、その様に指導することが大切です。
経営者様によっては、すべてのお客様に満足をしてもらう。
というスタンスで従業員教育をする方も多いですが、
私はそうではなくて、従業員に精神的な負担のかかる
たちの悪いお客さんの満足を獲得する努力は切り捨てて
そうではないお客様の満足に労力を注ぐべきだと思います。
そのスタンスのほうが、組織のパフォーマンスは上がります。
何かを得るためには、何かを捨てるというのは必須なことだと
私はいつも思っています。
優良な顧客とお付き合いするための必須の行動は、
そうではないお客様との接点を減らしていくこと。
切り捨てる勇気が必要なのだと思います。
ややこしい10%のお客様は切り捨て、90%の優良顧客に
全力を注ぐことが、成功の秘訣だと私は思います。
でも、ややこしい10%との出会いがあってはじめて
優良顧客と出会える、という気づきもまた同じく必用です!
今日はここまでです。
ちなみに、ブログを再開することにしました。
http://ameblo.jp/kitohiromasa/
ブログは、文章が短くてもかまわないという感じがします
ので、今のように忙しい時期にはピッタリかもしれません。
短くても、非常に重要なメッセージはありますしね。
内容的にはメルマガには書かないような内容が主体になると思います。
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